風に吹かれて (2020年2月号:雑記帳のメモから)

コロナ・ウイルスの各地への伝播・拡散は、情報統制・非公開が日常茶飯事の中国の国家体制から見て、相当なものになるとは予想はしていましたが、それをはるかに上回る状況です。加えて、中国に飲み込まれてしまったWHOの対応がまことに緩いものだから、世界全体としての調和ある対策が取りにくく、各国は、自国独自の対策を取らざるを得ません。習近平の国賓での来日を控えた日本の姿勢も問われています。余談になりますが、2月4日の産経新聞には、ベタ記事でしたが、「秋田犬」の里である秋田県大館で、「1月31日以降は、ヒトが秋田犬に触れることを禁じる」措置がとられたそうです。
さて、2月号は、雑記帳のメモとコメントを掲載しました。(2020.2.5記)

 

● 台湾人の誇り
香港問題に危機感を持った台湾総統の選挙も終わった。コロナ・ウイルス肺炎騒動のなかで、政治・外交の戦いは、一見、しばしの休戦にも見えるが、WHOがコロナ・ウイルスの検討に台湾を加えない、マスクを送らないと「武漢に滞在の台湾人は帰さない」としたなど、底流では続いている。

さて、台湾の若者が自らと台湾の位置をどう考えているか、ふと昔の経験を思い出した。10年ほど前のドイツ旅行でのエピソ-ドである。ミュンヘンから南バイエルンへの車中で、われわれ夫婦が若い男女と同じコンパ-トメントになった。中国語の会話を聞いていて、こちらから、”Are you Chinese ? ”と尋ねたところ、その答は、”No , We are Taiwanese.“ ナルホド、李登輝総統の「まともな教育」が、台湾の若者に誇りを回復させたことが見て取れる。

 

● 浜矩子教授の山本太郎評
「文芸春秋」の2月号に、山本太郎が「“消費税ゼロ”で日本は甦る」という政策論文を寄稿している。その中に、<ある地方に行った時、駅前で流行っているラ-メン屋の店主がこんなことを言ったのです。「周りからは儲かっていると言われるけど、トンデモない。もう2年ほど消費税を滞納している」・・・
行列ができるラ-メン屋ですら、消費税が払えない。これが今の日本の実態です>、このようなくだりがある。
納得してはいけない、説得されてはいけない。
ラ-メン代に「上乗せされ、支払われた消費税相当額」は、いわば、店の所得ではなく、「客からの預かり金」なのである。これを税務署に納めないということは、<着服>、<横領>ともいうべき行為で、とても同情すべきことではないだろう。

同志社大学の浜矩子教授は、週刊誌の取材に応じて、こういったという。
「“緊縮財政の必要性など一切考慮せずに大盤振る舞いの財政支出を展開する。そのことによって国家主導の経済体制を構築する“という国威発揚型国家観に根差している」「ムソリ-ニやヒトラ-が軍事目的と失業対策を兼ね高速道路を整備した歴史(全体主義)を彷彿とさせる。」まことにごもっともである。

「一人でも反対者がいたら橋は架けない」(ポピュリズム)と「懐具合を考えない財政出動」で東京都に財政破綻をもたらした美濃部亮吉知事の“二の舞にならなければいいが“と思う。そういえば、美濃部教授は、「退官講義」の締めくくりで、「ファッシズムの足音が聞こえる」とおっしゃっていた。

 

● デラシネのゴ-ン
これは、産経新聞からの引用(孫引き)である。「モンテ-ニュの言葉をゴ-ン被告にささげておこう。<落ち着かぬ ・ がつがつした ・ いそがしそうな ・ 金持ちは、ただの貧乏人よりも惨めなように思われる>」

 

● 待合室
旅の楽しみの一つに「待合室の掲示板」の見学がある。昨年秋に白新線の豊栄(とよさか)で目にした掲示板は、町の俳句同好会からの投稿と思われる。“酒二合 秋一日を しめ括る  藤雄” “雪囲う 手間賃わずか 酒二合  好”いずれも、ホノボノとしてよい句であった。
お酒の句が出たついでにもう一つ。これは、妖怪博士といわれた東洋大学の創始者「井上円了」の狂歌である。
朝はいや、昼は少々、晩たっぷり、とはいふものの上戸ではなし”さて、この<少々>、<たっぷり>とはいかほどか、昼は一合、晩は二合だろうか?

 

● 長野県人と交通安全意識
JAFの調査(2019年)によると、「信号がない横断歩道では停車して、歩行者を優先させる」という交通ル-ルを最も守っているのは長野県人だということである。(全国平均17%、長野県69%)

さすがは教育県」と持ち上げられているが、さあ、どうだろう?経験からいっても、<信号があるにもかかわらず守らない、交差点でちょっともたつくと必ず右折車が優先スタ-トする、制限速度10km超ぐらいだと追い越される>など、危険運転の常習犯は、松本ナンバ-だ。「松本の人は、自分を、信州人とは思っていても、長野県人とは思っていない」のかもしれない。 (了)

 

 

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